それは、ほんの小さな時間の逆流だった。
部下の命を救うため、ほんのわずかな時間を逆流させたベクタープライム。
だが、その”ほんのわずか”な時間の逆流が、
グランドブラックホールによってあらゆるものが歪められている今の世界には、
明らかな致命傷となっていた。
グランドブラックホールによる次元の歪みと、
時間を逆流させたことにより発生した時流の歪みが共鳴反応を起こし、
その波動を受けた宇宙の中心部より、この世界が徐々に崩壊していったのだ。
崩壊は、静かに、しかし確実に進んでいく。
世界の崩壊の後にあるのは”無”。
グランドブラックホールでこの宇宙が飲み込まれたとしても、そこには新たな、別の宇宙が存在できるが、
崩壊の後に残るものは何も無い。
その宇宙の崩壊を、いち早く感じ取ったものがいた。
その者の名はダイタリオンプライム。
時流の調整を行う”時流門”の門番である。
ダイタリオンプライムは、かつての同僚が引き起こしたこの事態を、
持てる力の全てをかけて収拾すべく奔走する。
たとえ、その身が滅びることになろうとも…。
時の門番 ダイタリオンプライム
古の時代、ベクタープライムと共に戦ったTF。
後に超常的なパワーを手に入れ、それゆえに時の門番として生きてゆくこととなる。
寡黙な性格で、必要なこと以外は決してしゃべらないが、
それは長い時間を一人で過ごしたため、では無いようだ。
「時は誰にも平等に流れる。」
彼が武器として振るう斧は、実は時流門の鍵である。
これを持つ者こそが時流門の門番である、という証であり、
門番以外の者は触れることすら出来ないものなのである。
ダイタリオンプライムは”ヘッドマスター”と呼ばれる、古の一族の末裔である。
彼らヘッドマスターは、元々小柄な人間サイズのTFであったが、
戦いの中でより強いボディを欲し、
ついには”トランステクター”と呼ばれるボディを開発、
自身は”頭部”にトランスフォームし、そのトランステクターと合体することで巨大なTFになることが可能になった。
ダイタリオンプライムも例に漏れず、頭部が分離しトランスフォームして、
本来の姿となることが出来る。
それがこのタイタンである。
マイクロンたちとほぼ同じ大きさであり、
一説には、その起源は同じであるという説が存在している。
トランステクターは高速宇宙艇にトランスフォーム可能。
無論、タイタンが搭乗し、ロボットモード時同様、
手足のように動かすことが可能である。
およそ1年前。
初めてGFのラインナップを見たときから漠然と感じていた、
ベクタープライムとダイタリオンの共通点。
「これは、ベクターリペってダイタリオンを作れということか!?」
と思ったものの、実際にTOYを弄ると思いのほか似てなくて、
あっさりとリペ計画を破棄したのでした。
しかしそれから1年。
様々なスキルを積んだことにより、リペ計画が復活。
今ここに、TFなダイタリオンが完成したのでした。
ちなみに頭部ですが、
ベクターの頭部と、マイクロンルーツのニコイチとなっています。
以下、おまけの比較画像。
ビークルモードが似ないのは仕方ないことなんでかるく流す。
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