Vol.227

 

 

アクション!


「さて、どうしたものかねぇ?」
ウインドレイザーはつぶやいた。
今回の作戦のリーダーであるレーザークローは、
頭に血が上って出て行ったっきり帰ってこない。
先ほど召喚したサイ・キルは思いのほか善戦をしているが、
勢いづいたサイバトロンに徐々に押され始めている。
他のヘラルドたちも、サイバトロンどもに戦い方を読まれたようで、
以前のような一方的な攻撃ができなくなっている。
そして…
ウインドレイザーはそこでいったん思考を止める。
徐々に、確実に、この基地を揺るがす振動と、爆音が響いてきたからだ。
「こっちもようやく着ちゃったしね。」
ウインドレイザーは、誰も見ていないのにわざとらしく首をすくめた。
振動と爆音は段々大きくなり、それがMAXになった瞬間、
基地の床が激しく弾け飛び、できた穴からドリルが先端についたビークルが、
続いてつぶした饅頭のような体型のTFが4体、飛び出してきた。
ダッシュ戦隊、レッツ、コンバイン!!」
飛び出した4体とドリルメカから変形した1体、あわせて5体のTFが合体する。
「完成!ランドクロス!!」
ランドクロスは、合体するやいなや、ウインドレイザーに右腕のドリルを突きつける…
が、それを難なくかわされ、
その横腹にウインドレイザーの鋭い一撃を受けてしまう。
その衝撃で吹き飛び、あえなく合体解除するランドクロス。
「それが攻撃のつもりかい?もっとがんばんなよ、でくの坊。張り合いのな…」
ウインドレイザーの言葉は最後まで発せられなかった。
なぜなら、スパイクのついた鉄球が、
ウインドレイザーの背中にクリーンヒットしたからだ。
「何…?気配を感じなかったぞ…?」
痛みに耐えながら、ウインドレーザーが振り向いた。
そこには、ダッシュ戦隊同様、穴から出てきたのであろう、
カラフルなTFが立っていた。
「貴様こそ、軽口叩くのは周囲に気をはらってからにするんだな!」
カラフルなTFは、そういうと肩に納まっている鉄球を、再び発射した。

 


前線防衛員 ランブラー
いくつもの戦場において、常に防衛ラインの前線に立ち、
襲い来るデストロンを撃破してきた歴戦の戦士。
深刻な状況ほど頼られる存在であり、
本人もまた、その期待に応えるべく、常日頃から精進を行っている。
「ここを超えたければオレの屍を超えていく事だ。…まぁ、無理だがな。」


グランドブラックホール事件の後、地球に赴任したが、
特に脅威となる来襲者もないこの星に、なぜ自分が派遣されたのかが分からず、
日々悶々と過ごしていたため、
ヘラルドの来襲に端を発するフレア救出作戦には自ら志願しての参加となった。


両肩に装備したディフェンスパウンダーは、
トゲのついた鉄球を発射し、それを自在に操る事で、
敵の防御を粉砕する。


ランブラーのビークルモードは、四駆車。
4つの巨大な車輪は各々が自在に動き、
どんな荒地でも突き進む事ができる。


また、車輪の位置を変更し、車体を高くすることで、
高低差の激しい場所でもいち早く周囲の状況を把握する事が可能となる。

 

 

というわけで、今回はかなりカラフルな配色になってしまいました、
GFのインチアップをリペフォった、ランブラーです。
このランブラー、ヨーロッパで展開されたアクションマスターノランブラーが元ネタでして、
「ロックダウンのリカラー(?)でアクションマスターのアクサーが出る?」
という話を聞き、
「それならば」と、以前より考えてはいたものの、
ネタ的に弱い(主に元ネタの知名度的な意味で)と思って作らなかったものを、
今回製作したのでした。



インチアップとの比較。
そりゃこんだけ色が違えば印象も変わるさ!(笑
ちなみに頭部は、ヘケヘケホットロッドの物を使用。


オリジナルのランブラーは持ってないんで、
アクションマスターつながりでバンザイトロンと。
蓮でもアクションマスターネタを始めちゃったなぁ…

 

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