ネオギルトールは呆然としていた。
何者かによって強化されたこの体で、
憎きTFを思う存分いたぶっていた、そのはずなのに。
いきなり目の前に現れた黒と緑のTFが、
攻撃をことごとく避け(至近距離での攻撃さえも!)、
右腕のギガンティックカノンを根元からそぎ落としたのだ。
ネオギルトールが痛みを感じるまもなく、失われた肩から先が再生していく。
「ほう、切り落とした先から復活するのか。そいつは好都合!」
黒と緑のTFは歓喜の声を上げ、再び右肩のギガンティックカノンの付け根を攻撃してくる。
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
ネオギルトールはそうさせまいとがむしゃらに腕や足を振り回すが、
その動きを読んだかのように、この黒と緑のTFはネオギルトールの背後に回りこみ、
再生したばかりのギガンティックカノンを再びそぎ落とした。
「くそ!くそ!」
再生する右腕をかばいながら、ネオギルトールは黒と緑のTFから逃れようと駆け出す…
が、黒と緑のTFはすばやく回り込む。
踵を返して別方向へ逃げようとするも、やはり黒と緑のTFはすばやく回り込んでくる。
「畜生、何者だキサマ!」
自暴自棄的に攻撃を仕掛けながら、ネオギルトールが叫んだ。
その攻撃を避けつつネオギルトールへの距離を詰めながら、
黒と緑のTFが答えた。
「拙者は…バンザイトロン!」
バンザイトロンがその名を言い終えた時には、
ネオギルトールの装甲のほとんどがバラバラに砕け散っていた…
バンザイトロンの瞬速な攻撃によって。
倒れこむネオギルトール…しかし、砕けてなくなった装甲が早くも再生を始めていた。
「なんと…ここまでしてもすぐに再生するとは…なんとも面妖な…
それはともかく、
この勝負は拙者の勝ち。拙者がそぎ落とした武器やパーツは頂いていく。」
そういうと、ギガンティックカノンや装甲のパーツを抱え、
バンザイトロンは森の中へと消えていく。
あとには、先ほどの戦いを呆然と見るしか出来なかった、
フレア救出隊とヘラルドの面々が残された。
格闘家 バンザイトロン
セイバートロンの格闘技・クリスタロキューションの使い手。
武者修行として宇宙中を旅している。
かなりの使い手ではあるが、まだまだ“達人”の域にはほど遠いと感じており、
日々修行に励んでいる。
ニヒルでクールな性格ではあるが、
金にがめつい一面を持ち、
倒した相手のパーツを売りさばいて金に換えている。
「この勝負、拙者の勝ちだな。ではこのパーツ、頂いていく!」
クリスタロキューションは、相手の装甲のつなぎ目や隙間を攻撃し、
バラバラにするのを基本とする格闘技で、
バンザイトロンの両腕についているのは、
その攻撃を効率よく行える武器・クリスタロ・チョッパーである。
バンザイトロンは、敏捷性が落ちるものの、攻撃力・防御力がアップする、
このレーザーシャープモードに変形可能。
クリスタロ・チョッパーはハサミ状に変形し、
突く・裂くという通常の攻撃加え、挟む・切るという攻撃も可能になる。
バンザイトロンは地球に来た際、スポーツカーをスキャンした。
機敏な動きと瞬速なトランスフォームを組み合わせ、相手を翻弄する。
つーわけで、今回はリベンジブラジオン日本発売決定記念(?)、
リベンジサイドスワイプをリペフォったバンザイトロンです。
いやぁ、顔が似てるなぁ、と、ふと気付いたのが製作理由だったりします(笑
サイドスワイプ&スワーヴとの比較。
やはり色が違えば別人に見えますな(笑
アクションマスターは持ってないので、
BOTCONバンザイトロンとの比較。
BOTCONのも、もっと配色がんばったら、よりオリジナルに似ると思うんだけどなぁ。
なんかこう、「わざと似せないようにしてる」感を色々感じるのよね、
アチラの商品って。
|