Vol.199

 

どこのショップ限定?


「んもう、いい加減しつこい!」
アーシーはたまらず声を上げた。
ギャラクシーコンボイ総司令官の使者として、惑星アニマトロスにやってきた彼女は、
そこで偶然にも、彼女のことを目の敵にしているデストロンナイトレーサーと出会ってしまったのだ。
執拗に攻撃を仕掛けてくるナイトレーサー。
アーシーは戦う意思が無いことを何度も示すが、聞き入ってもらえない。
防戦一方のまま、アーシーはアニマトロスでも秘境と言われているジャングルに身を隠した。
「これで…あきらめてくれたらいいけど…」
そっと物陰からナイトレーサーの姿を探す。
…いない?さっきまでそこにいたと思った、女デストロンの姿はそこには無かった。
「ふぅ、あきらめてくれたみたいね。」
そう安堵の息を漏らしたアーシーの頭上から、冷徹な声がj聞こえた。
「残念だけど、狙った獲物は逃さないのが私の信条なの。」
その声と同時に放たれるエネルギー弾。
それを間一髪よけたアーシーだったが、その余波は彼女の鋼鉄の肌の一部を焼いていた。
「つ…!」
顔をしかめるアーシー。だがナイトレーサーの攻撃はとどまることを知らない。
「!!」
突然、アーシーの足元が崩れた。
草や木で隠されていたが、ここには大きな亀裂があったようだ。
その亀裂の中に飲み込まれていくアーシー。
ナイトレーサーは草をかき分け、亀裂をあらわにするが、そこにもうアーシーの姿は無かった。
亀裂はかなり深いらしく、底はまったく見えない。
「くっ…結局勝ち逃げされたままかい!」
地面を荒々しくけり、ナイトレーサーはその場を後にした。

暗闇の中を落下するアーシー。
だがその時間が長すぎて、もはや自分が「落下している」という感覚さえ無くなっていた。
(もしかして、私はすでに死んでしまったのかもね?)
自嘲気味にそう考えながら、先ほど受けた傷をさする…ん?
「何、この感触は!?」
あわてて全身を触りまくるアーシー。
固いはずの自分の体が、まるでゼリーのようにぷよぷよになっていた。
…いや、おおよそ人型をしているだけで、“形”という物が無くなっていた。
ここで初めて、自分を見たことも感じたこともないエネルギーが包んでいることに気付いた。
いきなりの出来事にアーシーが混乱している間に、そのエネルギーは収縮していき、
アーシーの体内へと吸い込まれていった。
          …ゾ…アッ…を…
一瞬、何かの言葉が頭の中を駆け巡る。
次の瞬間、アーシーの足は硬い地面の感触を感じた。
ここは…亀裂の底だろうか。
あたり一面真っ暗で、上を見上げると、かすかに光が見える。
視線を落とすと、切り立った岩肌が見えた。
「昇るか…」
不意に自分の発した言葉に驚くアーシー。
昇る?ここを?どうやって?
だが、なぜか自分はこの壁を昇ることができる、と確信した。
「トランスフォーム!」
変形するアーシー。
だが、そこにいたのは、地球でスキャンした車でも、
スキャンする前のセイバートロンのマシンでもない、
巨大なクモだった。
「私は…生まれ変わった…不思議な力で…」
漠然と自分に起きた出来事を理解しながら、アーシーは岩肌を登っていった。


サイバトロン 戦士 アーシー
サイバトロン本軍の勇敢な戦士だったが、
アニマトロスの不思議なエネルギーを浴び、ビースト戦士に転生した。
その正確に変わりは無いが、よりしなやかに動くようにった四肢を生かすため、
戦闘スタイルは変更せざるを得なくなったようだ。
「「ますます私を止められなくなったわね、デストロン?」


機動性に加え、各センサー類の機能も大幅にアップしているため、
戦場で先陣を切って戦うより、隠密活動の方が向いてるのではないか、
と思うようになっっている。


アーシー体内の“謎のエネルギー”が具象化した武器・クリスタルクローを新たに装備。
格闘能力が大幅にアップしている。


クリスタルクローは背中に装着し、
有事にはジェットパックとしての使用も可能である。


アーシーが新たに得た、ビーストモード。
垂直の壁でも登ることが出来る、優れた能力を持っているが、
その分、かつてのビークルモードほどは早く走れなくなってしまった。

 

 

つーわけで、今回はアニメイテッドブラックアラクニアをリペフォったアーシーをサクっと製作しましたよ。
はら、「鉄は熱いうちに打て」って言うじゃない。


クモ比較。
正直、BOTCONアーシーが存在しなかったら、
ブラックアラクニアをアーシーにするって発想は出なかっただろうねぇ。


Yes!アーシー5。
よもや我が家にこんなにものアーシーが居る日がこようとは。
…ああ、次はバイナルテックだ…

 

 

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