Vol.196

 

剛力の戦い


ヨーロッパのとある地方。
ここには今、謎のエンブレムの手がかりを求め、
ウェイカーズダイバービッグホーンがやって来ていた。
地球に降り立って丸1日。
レディスクーバの命とはいえ、
どこででも、誰にでも、馬鹿正直に真正面から情報を聞きだそうとするビッグホーンのお守りに、
ダイバーはほとほと疲れ果てていた。
(こんな“超”馬鹿“ド”正直者が敵のスパイとか…ありえへんやろ…)
ため息をつきながら、ダイバーがちらっとビッグホーンを見ると、
この地域のパトロールをしているらしきサイバトロンのTFに、話しかけようとしているではないか!
「ちょ、ちょっと待ちぃなビッグホーンはん!」
あわててそれを静止するダイバー。
「な、なんじゃい?情報収集しなきゃいけんのじゃろうが?」
ビッグホーンは(何度となく静止されて)機嫌の悪そうな声を返した。
「せやからゆうて、馬鹿正直に真正面から声かけるアホがどこにおんねん?」
ダイバーはビッグホーンを物陰に引っ張り込みながら、語気を荒げて言う。
先ほどのサイバトロンはしばらくこちらの様子を伺っていたが、
そのまま去っていった。
「…絶対目ぇつけられてもうたで、やりにくぅなるわ、かなわんなー…」
ブツブツいうダイバー。
ビッグホーンはダイバーの言うことをようやく理解したらしく、神妙な顔つきをしている。
「ええでっか、夜になったら、わてがサイコダイブを使って情報聞き出すさかい、昼間はおとなしく聞き出せそうな相手を探すんや。」
ビッグホーンはうんうんと頷く。
「何を探すんだって?」
ふいに背後から声がする。
ダイバーとビッグホーンはとっさに振り返って構える。
そこには、先ほどのサイバトロンがいた。
「俺の縄張りで…何をこそこそしている!?」
サイバトロンはそういうと、
その青かったボディが黒く染まっていき、黄色かった瞳がまがまがしい赤に変わる。
そして、サイバトロンのエンブレムは、いつの間にか見たことのないエンブレムに変わっていた。
「俺の縄張りでチョロチョロするヤツは、団子にして食っちまうぞ!」

 


インセクター破壊兵 リトラックス
インセクター一の怪力を誇り、そのパワーを使った破壊活動を主に行っている。
縄張り意識が強く、無断で自分の縄張りに入ってきた者には、
誰であっても容赦なくその怪力をお見舞いする。
「よぉし、俺のこの手で、団子にして食っちまうぞ!」


ヨーロッパのとある地方で、その地域を守るサイバトロン戦士、
という表の顔を持っている。


リトラックス・剛力モード
腕が伸び、通常時の2倍のパワーを発揮する。
彼にかかれば、どんな分厚い鉄骨であっても、ものの数秒で団子状に丸まってしまう。


リトラックスのビークルモード。
“表の顔”の際は、黒い部分は青、黄色い部分はシルバー、という配色で、
フロントライトの模様もなくなる。

 

 

ひと月以上のお待たせでした、新たなリペフォの紹介です。
今回はストッケードをリペフォった、リトラックス。
流れで言えばパワーハッグ、となるところですが、
設定として「デストロン」なので、
ヒーローカラーなパワーハッグは似合わない、と判断、
その前身であるリトラックスカラーとしました。


ストッケードとの比較。
ストッケードのマスク部を上下逆さに接着することで、
リトラックスのマスク顔を再現してみました。
少々大きすぎましたが(苦笑


ビークルモード比較。
リペ案が浮かんだ時、
ボンネット〜屋根の黄色いペイントがどう作用するか想像つかなかったんですが、
実際こうしてみてみると悪くないな、と。
毒々しいのは予定調和だし。


オリジナルなリトラックス持ってないんで、
同金型のパワーハッグとの比較。


オリジナルリトラックスの画像はどっかで探してみてください(笑

 


さぁ、インセクターシリーズが始まりました。
次に来るのは…何を使った誰だ!?

 

 

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