Vol.185

 

北米ラボ'sTF


今日もまた、謎の敵スカージを襲う。
これで何度目だろうか?その度にフレイヤはスカージと合体、
フレイムスカージとなって撃退してきた。
今回も、その例に漏れず、スカージの制止を振り切ってフレイヤは合体した。
…だが、今回は何かが違っていた。
合体後すぐに全身に走るチリチリとした痛み。
肉体的にではなく、精神的に感じるその痛みは、
じきに耐えられるレベルの痛みではなくなっていた。
敵を前に膝を落とすフレイムスカージ。
「この痛みはァ…なんだァ…!?」
敵から目を離さないように、スカージはつぶやく。
「まさか…拒絶反応…!?」
フレイヤは信じられないといった口調で。
「小嬢ちゃん…ひとまず分離だァ。」
そうスカージが言った次の瞬間、
フレイムスカージは敵の放ったエネルゴンウェブで全身を締め上げられ、
自由を奪われた。
「ヨウヤク…テニハイッタ…ウツワ…」
謎の敵が不気味につぶやく。
「器、だとォ…!?」
敵に手繰り寄せられながら、
スカージは敵をにらみつけながら先ほどの言葉の意味を考えている。
しかし、そうしているうちにも痛みはますます強まり、
スカージはともかくフレイアは精神崩壊を起こしかねないレベルにまで達している。
なんとかしないと、スカージがそう思った瞬間、銀の光が一閃。
フレイムスカージの体は自由を取り戻し、その場へ倒れこんだ。
フレイムスカージを捕らえていたエネルゴンウェブを切り裂いたのは、
見たことのないTFだった。
「オレ、グリムロック!敵倒してお前たちを助ける!」


武装騎士 グリムロック
ホイルジャックが地球に来て以来、密かに開発していた「人工TF」。
トランステクター計画の副産物的研究によって生み出されており、
その運用目的はトランステクターを身にまとって戦う地球人のサポートであったが、
謎の敵の来襲により、急ピッチでの開発が進められ、
そのため、人工知能の育成に時間をかけられず、
その性格は粗野で野蛮となってしまった。
しかし、根底にある性格プログラムに従い、
「正義」のために戦うのはゆるぎない。
「オレ、グリムロック!悪いやつキライ、倒す!」


グリムロックはスパークを持っておらず、
そのため、地球人が纏ったトランステクターと合体しても、
精神汚染の心配がない、とホイルジャックは言う。


グリムロックのデザインには、
開発当初にホイルジャックがハマっていた「恐竜」と「中世剣劇」が多分に盛り込まれており、
人工知能の育成が完璧であれば、
騎士道精神に則ったキャラクターになっていたはずである。


そんなグリムロックが変形するT-REXモード。
この形態だとより凶暴さを増し、
ひとたび暴れだすと、TF数人かかりでも抑えきれないパワーを発揮する。

自由を取り戻し、何とか立ち上がったフレイムスカージに、
グリムロックが近づく。


「小さい女、お前邪魔。そこからどけ。」
そういうグリムロックの目から、
何かのプログラムコードらしきものがフレイムスカージの額のセンサーに投射されると、
自分たちの意思とは関係なくフレイヤとスカージは分離した。
すかさず、グリムロックがジャンプすると空中で上半身・下半身に分離、


下半身が巨大な剣となる。
そして上半身はロボの胸部に変形、スカージと合体…
グリムスカージが完成した!


巨竜合体戦士 グリムスカージ
スカージにグリムロックがブレストオンして誕生した戦士。
巨剣グリムソードを振り回す、パワーファイターである。
意思はスカージの物だが、有事にはグリムロックの意思も現れる。
「ブルアアアア!感じるゥ、野生のパゥワー!!」

グリムスカージは謎の敵に詰め寄り、その巨大な剣で攻撃する。
敵わないと思ったのか、謎の敵はいつものゲートを開いて逃げようとするも、
グリムソードの一撃がその左腕を斬り飛ばした。
だが敵は、ひるむことなく、左腕を失う代わりにフレイヤをエネルゴンウェブで捕獲していた!
「小嬢ちゃん!?」
「スカージ伯父さん…!!」
瞬く間にゲートの中へと消えていく敵、そしてフレイヤ。
「フレアァァァァァ!!」
スカージの悲痛な叫びが虚しくこだました。

 

 

サクサクっとね、新たなリペフォの完成です。
フレイムスカージの存在に加え、ホイルジャックが何か作ってる、
ちゅーことで、
このボーンレックスをリペフォってのグリムロックの登場を予想していた人は多いかと思います。
で、実際出来上がってどうでしょうか?
個人的には下半身の貧弱さを除けば無問題かと(笑


我が家のグリムロックたち。
なんでバイナルはゴーグルが青かなぁ、
いくらアニメ仕様だからって、ねぇ。
…ヒーローセットのグリムが欲しいなぁ、こうやって並べると。


バイナル以外は皆恐竜の中において、
バイナルが浮いてるかというとそんなことはなく、
なんかぴったり収まってるのが怖い(笑


トリオ・ザ・ボーンレックス。
右のソーンザウラーと今回のグリムロックを並べると、
その塗装技術の差に苦笑するしかありません。
4年という歳月は無駄じゃないな(笑


しかしいいTOYだ、ボーンレックス。
尻尾がうねうねして、それが剣になる…
考えた人すげーよ、惚れるゼ。

 

 

 

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