Vol.179

 

ダークマター#03


ホイルジャックは悩んでいた。
悩みの種は他でもない、フレアのことだ。
あの夜から1週間、その間に3度、謎のTFの襲撃があり、
その都度スカージと合体、フレイムスカージとなっているのだ。

「合体は2度とするな」というホイルジャックの言葉もうまくはぐらかされっぱなしで、
聞く耳を持たない。
強制的に合体を不可能にすることも可能だが…
最初の襲撃以来、スカージの近辺には護衛を置き、敵襲に備えているが、
敵はスカージが一人になる、ほんのわずかなタイミングを見計らって襲ってくる。
最初の合体以降、
スカージ離れていても精神がリンクした状態になっているフレアのみがいち早く反応、
合体して敵を退けている。
強制的に合体を不可能にすれば、護衛が駆けつけるまでに彼女たちがやられてしまうかもしれない。
そう、現実としては、スカージとフレアの合体は必要不可欠なのだ。
「しかし…」
ホイルジャックはため息をつく。
有機生命体と機械生命体のサイコリンクがどのような副作用を引き起こすのか、不安で仕方がない。
今は平気でも、敵の襲来時に突如として症状が現れたら?
「やむをえん、少し早いがアレを使うか…」
ホイルジャックは意を決した表情で、ラボの奥にある、
彼以外立ち入り禁止の研究室へと入っていった。


技術員 ホイルジャック
セイバートロン一の技術者”を自負する。
事実、彼の発明や技術プランは、
今までのサイバトロンの戦いに大いに役立っている。
ただ、研究にのめりこむと周りが見えなくなる傾向があり、
そうして生み出される発明品は、
大抵が「役にはたつが使いたくない」ものばかりである。
「我輩の辞書に“作れない物”は載っておらんのだよ。」


現在は有機生命体(地球人)の持つ精神的強さと、
機械生命体(TF)の持つ肉体的強さを融合させる研究にいそしんでいる。


ホイルジャックのビークルモード。
セイバートロン星時代はスマートなスーパーカータイプへトランスフォームしていたが、
地球へ来てなぜか(戦闘しなくなったからではないか、と本人は言っているが…)太ってしまったため、
ロボモード同様、ビークルモードもずんぐりとしたボディになってしまっている。

 

 

2ヶ月のご無沙汰でした(汗、
夏の映画祭りも終わり、ふりすた。通常営業(?)の再開です。

さて、今回製作した「GFファストエイド→ホイルジャック」というネタ、
「あれ?どっかで見たぞ?」という人もいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず、今回のネタは、
その昔、友人がTF画像板に投稿したネメシスプライムを題材にしたコミック「DARK MATTER」
に登場したホイルジャックの立体化、なのです。
当時ネタを振られつつも、作れずにいたのですが、
今回、ようやく完成しました。
今回一番悩んだのが、“左腕”と、ビークル時の頭部の露出。 
左腕はガンプラから持ってきて事なきを得たんですが、 
ビークルじの頭部の露出だけはいかんともしがたく、 
それが今までホイルジャックを製作しなかった理由のひとつでもありました。 
元となったファストエイドの場合は、パトライトがあったため、 
頭部の露出は目立たなかったんですが、
パトライトを取っ払ったこのホイルジャックの頭部は違和感ありまくりで… 
ということで、それをごまかすため、“ウイング”を追加、
結果ロボモードでもビークルモードでも、ファストエイドとの差別化ができました。

 

以下、おまけ〜


ファストエイドとの比較。
やはりウイングのおかげでよりいっそうの「別人化」に成功してる、よね?

 

さらなるおまけ

 

 

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